コピーライターが気になる歌詞

我輩はコピーライターである。 出世作はまだない。
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椎名林檎 『本能』
 気紛れを許して
 今更なんて思わずに急かしてよ
 もっと中迄入って
 あたしの衝動を突き動かしてよ








 約束は要らないわ
 果たされないことなど大嫌いなの
 ずっと繋がれて居たいわ
 朝が来ない窓辺を求めているの

 どうして歴史の上に言葉が生まれたのか
 太陽 酸素 海 風
 もう充分だった筈でしょう

 淋しいのはお互い様で
 正しく舐め合う傷は誰も何も咎められない
 紐解いて生命に擬う

 気紛れを許して
 今更なんて思わずに急かしてよ
 もっと中迄入って
 あたしの衝動を突き動かしてよ

 全部どうでもいいと云っていたい様な月の灯
 劣等感カテゴライズ
 そういうの忘れてみましょう
 
 終わりにはどうせ独りだし
 此の際虚の真実を
 押し通して絶えてゆくのが良い

 鋭い其の目線が好き

 約束は要らないわ
 果たされないことなど大嫌いなの
 ずっと繋がれて居たいわ
 朝が来ない窓辺を求めているの

 気紛れを許して
 今更なんて思わずに急かしてよ
 もっと中迄入って
 あたしの衝動を突き動かしてよ


エロティシズムの本質を、「禁止の侵犯」と定義したのはバタイユである。
男性の女性に対するエロティックな欲望の根幹は、女性の美を犯し、けがすこと。
逆に女性の立場に立てば、自らを神聖なもの(=禁止された存在)として、そこを侵犯されることにエロティシズムを感じるということになる。

椎名林檎の『本能』とは、欲望、とりわけ性欲のことを指しているわけであるが、バタイユの言うエロティシズムの本質論と合致する。

もっと中迄入って
あたしの衝動を突き動かしてよ


とは、もはやメタファーではなく、直接的な性描写と言ってもいい。

逆に、

 果たされないことなど大嫌いなの

 ずっと繋がれて居たいわ

 正しく舐め合う傷は誰も何も咎められない
 
 此の際虚の真実を
 押し通して絶えてゆくのが良い


この辺は、深読みしてしまうエロティックなメタファーですね。


そして、

 全部どうでもいいと云っていたい様な月の灯
 
 約束は要らないわ
 果たされないことなど大嫌いなの
 
 ずっと繋がれて居たいわ
 朝が来ない窓辺を求めているの



…このあたりの歌詞を読むと、いわゆる刹那的な快楽に溺れる志向性が見て取れる。
というよりも、エクスタシー=忘我そのものが刹那的なものわけではあるが。
明日なんかこなくていい、
もう他には何もいらない、
たった5分先のことも考えられない,
今が、今のこの感じが、ずっと続けばそれで。。。

。。。なんだか、そんな気分になってきました。
本能だから仕方ない。









Comment
≪この記事へのコメント≫
前まであんまり好きじゃなかったんです、あまりにもあんまりすぎて。
でも最近、
『どうして歴史の上に言葉が生まれたのか』
とか
『全部どうでもいいと云っていたいような月の灯』
とかから、
「言葉なんて人を惑わす悪魔の道具、ただ貴方とわたしくし二つさえあれば良いのです」的な感覚を受けるようになりました。なんだかその気持ち、なぜか今ならよくわかります。


これからも、素敵な記事をお願いいたします。
2007/09/02(日) 02:15:08 | URL | 闇の福音 #pxKePtJU[ 編集]
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