コピーライターが気になる歌詞

我輩はコピーライターである。 出世作はまだない。
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CHAGE & ASKA 『男と女』
あなたの心が 足をとられて
冬の坂道 ころがりはじめた

ふるえる肩越しに あなたのさよなら
背中で涙を隠す 私








アンプラグドの映像だと思います。
男と女…色あせない名曲です。
曲調が時代性を反映していてもなお、普遍的な音楽的なクオリティがあって。

ここで取り上げた歌詞で二つのことを言いたい。

あなたの心が 足をとられて

「心が足をとられる」とは、なかなかどうして詩的な表現。
「胸騒ぎの腰つき」よりも、妥当性があって違和感よりも表現要素が勝っている。
…まあ、後者に関しては違和感こそが強さでもあったりもするけれど。

冬の坂道…からは、ちょっと時代性の残り香が強すぎる嫌いはあるけれど。
やっぱり心に残るコトバではあります。



ふるえる肩越しに あなたのさよなら
背中で涙を隠す 私



…こうした表現が、すごく映画的、映像的なのです。
まるでフィルムで主人公を表現しようとする映画監督のような視線、視点。
つまり男に対して、背を向けている女。
その女の背後から、男は別れをつげる。
ふるえて涙を流しているのはもちろん女。

カメラはきっと、女の正面からまわっていて、
さよならを告げるくだりまでは、男にフォーカスがあっていて、
告げたあとは、女の表情にクローズアップする。

…もしくは、告げるまでは男のうしろからカメラが狙っていて、
告げた後に、女の正面の映像に切り替わる。。。

なんて想像をしてしまう。想像力を掻き立てられる。
映像作家だったら、創造力さえ。


とまあ、分析などしてみました。
色々なアーティストの歌詞を、このブログで取り上げているわけですけれど、
ASKAは、頭一つ抜けているようなところがある。
これが私の実感です。








Comment
≪この記事へのコメント≫
頭一つ
私も、頭一つ抜けているのご意見に一票です。

この感情を、こう表現するのか、という驚きがあります。

一つの意味にしか解釈できない歌詞は確かにぱっと見わかりやすいけれど、
あとからじわじわきて、長続きするのはASKAの歌詞だなと思います。
2010/05/03(月) 00:04:25 | URL | あや #-[ 編集]
そうなんです
あやさま

こんにちは。
そうなんです。
頭一つ抜けている感が
あるんです。

もしかしたら少し歌謡曲的な(つまり少し古いような)表現のトーンなんですけど、
今はやっているようなドストレートな歌詞に多少の気恥ずかしさを覚えていしまう自分にとっては、こうした歌詞の表現はほどよい距離感なのです。

コピーライターにもきっとなれるんだろうな、と思ってみたりしています。

最近聞いてないなぁ…と反省もしつつ。

2010/05/13(木) 10:58:04 | URL | kiku #Di5TU3Tw[ 編集]
何をどんなふうに思いながら
久しぶりに伺ったらコメントいただけていたことに気がつきました。ありがとうございます。嬉しいですね、とても。

ドストレートな歌詞ってカラオケで歌うと
わかりやすくてウケますけど、たとえるなら
出汁が効いていない料理みたいな感じですよね。

kikuさんもお仕事柄、ご自身の感性や心の動きなどに非常に注視していらっしゃると思うのですが
このような物語を紡げる方々はどこまでがトレーニングでどこまでの産まれもったセンスなんでしょうか。

質の高いアウトプットのためにどんなインプットをなさっているのか、kikuさんのお話し伺ってみたいです。

ASKA作曲の、「c-46」という曲の歌詞もなかなか素敵でしたよ。


2010/11/28(日) 00:40:23 | URL | あや #GQm3wENk[ 編集]
インプット⇔アウトプット
もう…数カ月も前になってしまった
コメントに返事をするのも
大変恐縮ですが、
ひとまず、私は無事生きておりますこと、
ご報告いたします。

何かができないとき、
忙しさを理由にはするのが一番格好悪いのですが、
なかなかどうして…忙しい日々でした。

3か月も放置しておりましたが、
今月中には必ずアップしますことを
約束いたします。

…話がそれましたが、インプットとアウトプットについては、
数年前に優秀な後輩のアートディレクターが本質を突くようなことを
言っていました。

美大の学生と、プロのデザイナーと、
もしかしたら絵を仕上げる力=アウトプットの実力差はそんなにないかもしれない。
ただ、インプットがプロとアマでは
まるで違うんですよ、と。

インプットの差が、 
プロとアマの差。

とはよく言ったもので、いろいろな情報がある中で、
その対象の本質は何なのかをズバッと射抜く力。
もしくは、一つに集約する力こそが、
広告のクリエイターに求められる
最初のチカラなのかもしれません。

自分自身について言えば…
インプットするものについては、
かなり雑食で、
なんでもかんでも自分の感度に
引っ掛かれば、
流行や周りの意見に左右されず、
吸収するようなところがあります。

完全なる傾向としては、
流行っているものとかは逆に敬遠して、
古典とか定番とか時代の試練に耐えたもので、自分にとって未知なものを
より積極的に手に取るかもしれません。

あれがいい、これがいいという評判や、
これはマスト!とかの固定観念にとらわれず、
自分の関心に対して忠実に、
物事を吸収してくことが
自分にとっての方法論みたいなものかもしれません。

アウトプットに関しては、
雑多に引出しに入れておいたもの同士が
後で思いかけずつながる
「セレンディピティ」を、
僕は本当に実感としてよく感じています。
コカ・コーラの企画とかも、そうだし。

…ということで、遅ればせながらの
お返事とさせていただければと。。
すみませんでした。

結局、判断の基準や根拠になるのは
自分の感覚に寄るところが多いと。
それが思いこみに過ぎないのか、
普遍的なものに昇華するのかは、
自分の人間性の幅なのかと、
割り切って考えるようになりましたね。
結局、自分の感性を信じられなかったら
こういう商売は続けにくいなぁ…
としみじみ思っています。

PS 「c-46」聴いてみますね。
ありがとうございました。
2011/02/09(水) 18:26:10 | URL | kiku #Di5TU3Tw[ 編集]
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