コピーライターが気になる歌詞

我輩はコピーライターである。 出世作はまだない。
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スピッツ 『チェリー』

“愛してる”の響きだけで
強くなれる気がしたよ
ささやかなよろこびを
つぶれるほど抱きしめて


ズルしてもマジメにも
生きてゆける気がしたよ
いつかまたこの場所で
君とめぐりあいたい








草野マサムネ第2弾。
一言で言えば、持ち歌です。キーは♭2ですが。

君を忘れない

が出だし。「いきなり?感」満載の船出。

不思議な歌詞が並ぶ中で、前向きなのか、後ろ向きなのか、
方向性をつかみかねたまま、曲は進んでいく。
ひたすらに軽快な、ただどこか悲しげな音色も含んだメロディーにのって。


きっと想像した以上に
騒がしい未来が 僕を待ってる


…すごく前向きにもとらえられるし、
 すごく負け惜しみにもとらえられる。
 ただ私はここを歌うとき、いつも不思議な気持ちの高揚感があるのですけど。

“愛してる”の響きだけで
強くなれる気がしたよ


“愛してる”は、どちらが発した言葉なのか。
相手が自分に言ったのか
自分が相手に伝えるのか。
たぶん前者であるような気がしつつも、断言ができない。
さてどちらでしょう?

ささやかなよろこびを
つぶれるほど抱きしめて


こういう言い回しが、実はマサムネのすごいところ。

つぶれるほど抱きしめて

こうした、一文の中で普通はつながらない形容詞で強調する。
その言葉のセンスは、すばらしい。
キャッチコピーとか得意だろうな。
前に書いた『猫になりたい』では、「消えないように傷つけてあげるよ」。
これは意味内容的に、そぐわない言葉を持ってきたところがすごいところ。そして強いところ。
参ったねこりゃ。


そして、なんだかんだがあって、最後のサビ。


ズルしてもマジメにも
生きてゆける気がしたよ
いつかまたこの場所で
君とめぐりあいたい


最後のフレーズを確認して、別れた話であったこと、それを
振り返っていることにようやく確信がもてたりもする。

いつかまためぐりあいたい

これって、さらって聞き流せばそれまでだけど、
よくよく見ると不思議で深いことを言っているような気もする。

「一期一会」なんてよく言うけれど、実は人と人との出会いというものは、はじめの一度だけしか訪れなかったりする。
それ以降はすべて再開になるから。
めぐりあえるのは、最初の一度きり。
ちなみに、そのとき感じるのが第一印象。

さておき、「まためぐりあいたい」というときには、
輪廻転生というか、
次に生まれ変わっても、また君という人間と会いたい。
松田聖子のいう「生まれ変わったら一緒になろうね」のような、
ニーチェのいう「永劫回帰」のような、
そんな思想を背景に持っているような、
そんな気がするわけです。


もう一度生まれ変わっても、今の人生でいいかも。
と今は、本気で、少しだけ、思えたりもする日々なのです。
ちなみに。









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