コピーライターが気になる歌詞

我輩はコピーライターである。 出世作はまだない。
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フーバーオーバー 『炭酸水』
何かにつけソーダー ビー玉の綱渡りね
真夜中に気付いたの 危ないこと


炭酸水




実は…こっそりはまっています。
フーバーオーバー。
最新アルバムの『タイマー』も買ってしまった。

 …とこの記事を書き始めたのは、実は1ヶ月も前。
 仕事が立て込んだり、風邪をひいたり、子供が生まれたりと、
 いろいろとありまして更新できずにいましたが、
 ブランクを感じつつ、久しぶりに書いてみます。


何か…あるような気がするんですけどね。このバンドには。
昔からのファンの方には、初期の頃のメンバーとの比較か、いろいろとあるんでしょうけど、純粋に今の楽曲に耳を傾けてみたとしても。

さておき、さっそく歌詞について。

この人の書く歌詞には、不思議な個性がある。むしろ描く世界観には。
いくつか調べて歌詞だけを読んでみたりしたのだが、文学的な匂いのするものから、女子高生の気分をそのまま口にしたようなものまで、幅と奥行きとが、両方ある。
思ったよりとらえどころがあるようで、なかったり。
全体像が掴めないから、気になってしまう → 引き込まれてしまう。

まずはサビについて。

でも・・・ね、やっと渡り終わるところ
期待はずれなんでしょうが 仕方ないよ
けど・・・ね、揺れてふらふらと
今にも落ちそうなんですが


「でも」と、何度も繰り返すことで、言えない気持ちを表現する。
「けど」と、何度も繰り返すことで、“けど”言いたい気持ちを表現する。
「今にも落ちそうなんですが」と、相手に答えを託す終わり方。
自分で完結せずに、「なんですが…」と相手に委ねる。

言い切らないことで、言い淀むことで、伝えるもの。

昔、他のブログで、「…」を多用することについて、自分ではこう弁明したことがある。

 「…」は、沈黙、言い訳、言い淀み、言いそびれ、言いにくさ、照れ隠し…
 等々、色々な意図で用いるけれど、つまりは「間」を表したいわけで。

 一方向に進む文章の速度に、時間感覚を忍ばせるため。
 ふっと一息、そっと一呼吸、それと考えているフリ。


などと。少しわかりにくいですが…
つまり微妙なニュアンスを伝えたいわけで…
いずれにせよ、今のケータイメールをする人たちの中では、絵文字なんかと並んでこの「…」を上手に使っているんじゃなかろうか。

「土曜とか暇なんですけど…」
→空いてます?


と伝えてみたり、

「空いてることは空いてるけど…」
→できれば勘弁してほしい


とやんわりと断ってみたり。

そういう行間に含みを持たせるというか、
末尾の曖昧さで、微妙な感情を絶妙に表現するというか、
繊細な心理を、言い切らないことで、「言いにくいんだよ」ということも含めて、伝える。

「…」 ←恐るべし…

そして、冒頭で取り上げたコトバ。
というか、

「ビー玉の綱渡り」?

これなんか、何かの比喩でもないような気もして、はっきり言ってナンセンス。
今までいろんなことをクドクド述べてきたことが、アホらしいくらい意味のないコトバ。
「でも」…もしくは「だから」…このコトバには、変な気持ちよさがある。

「ビー玉の綱渡り」と言われても、
具体的にその状況を思い描くこともできないし、
それが何かの隠喩になっているようにも思えない。
だけど、なんなんだろう、この抜けた感じの爽快感。

サイダーやソーダ、つまり「炭酸水」の爽快さを表現するのに、
コトバを尽くすよりも、飲んだ方が早くね?
みたいな軽さと、ノリと、そりゃソーダ的なナンセンスさ。

それが、どうにもクセになる。
頭の中を、意味のないこのコトバとメロディーが、何度となくリフレイン。
…まあ一ヶ月前の話ですけど。

というわけでした。
久々に書いたら…やっぱり長くなりました。
今回は、意味だけでは説明しきれない、
不思議なコトバの魅力についてお話させていただきました。
次回は…なるべく早めにお会いいたしましょう。

それでは、また。







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