コピーライターが気になる歌詞

我輩はコピーライターである。 出世作はまだない。
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フーバーオーバー 『発展家』
考え直したところで何も変らない事くらいは
十二分にわかっているつもりでいたけれども 
君を思い出してる
あ、またやっちゃったよ、
なんて気付いた時には手遅れです
もう いい加減 記憶まとめてなくなればいいのに



フーバーオーバー PVダイジェスト 「タイマー ~ 発展家」 



このPVの後半部分が、この曲になります。早口です。
一回、聴いただけでは、何を言っているのか全部はわからないだろうし、
一瞬、外国語?なんて思ってしまう。

たまたま2週連続で、とある深夜番組終わりに流れるこの曲を、
立て続けに見てしまい、
1週目は、なんていうアーティストだろう?と興味を抱くも忘れ、
2週目は、アーティスト名を忘れないようにつぶやきながら、ネット検索。
その番組が「アリケン」であること、この曲が「発展家」であることを知りました。
なんというか、この独特のキャッチー感は、脳に残ってしまいますね。

ちなみに、PVの前半は『タイマー』という曲ですけど、これなんかからは、ピチカート・ファイブや、柳原可奈子などを想起してしまいます。
その他にもYoutubeで何曲か聴いてみたのですが、どこかがYUKIであったり、なにかが椎名林檎であったり、そして60’テイストだったり、そんな印象を受けつつも、とある絶対的な個性がそこにある。
それは、作曲・作詞を一人でこなす、Vo.Gの岩沢正美の存在感によるものなんだろう。

曲、声、詩、ビジュアル、そして早口。

一度、目に、耳にしたら、なにかひっかかるものが、彼女にあるのです。

で、今回の気になる言葉について。

考え直したところで何も変らない事くらいは
十二分にわかっているつもりでいたけれども 君を思い出してる
あ、またやっちゃったよ、なんて気付いた時には手遅れです
もう いい加減 記憶まとめてなくなればいいのに


と、隙間ないくらい立て続けに早口でまくしたて、

頭の蓋 もうすぐ開いちゃいそう

と、ぶっとんだ言葉でオトす。
んー…なんというか、ひとまずスゴい。

今、「早口でまくしたて」と自分で書いたけど、早口ではあるけれど、
実は、まくしたてている印象は、ない。
あれだけ言葉が続くと、そういった印象を受けてもおかしくないのに、
それがない。
でも実はそこが、それこそが、この人の歌唱法の一番の特徴で、
クセになるところなのである。

言葉が一言一言、ちゃんと輪郭がある。
だけど、軽快さは失わないで、重なっても重くならない。
よく炊けた銀シャリのように、言葉が一粒一粒たっている、とでも言おうか。
だから、歌を聴いただけでは歌詞がよくわからなくても、歌詞を知ってから聴いてみると、驚くべきほどに何を歌っているのかが、ちゃんとわかる。そして驚くべきほどに、ちゃんと歌っていることがわかる。

音と詞の境界というか、分水嶺というか、そんな不思議なバランスがここにある。
もし仮に意味を伴わない音の連続であったとしても、それはそれで成立してしまうんじゃなかろうか。

そう、例えば、『コレクション@Adam and Joe go Toyko』なんかを聴いてみると、その感じがよりいっそう際立っている。もうほとんど早口言葉ゲームの領域。
でも、今言ったように、たとえオーディエンスが外国人で、言葉の意味がわからなくとも、言葉の音の響きだけで、十二分に楽しめてしまう。
…これはまさに、そのことを証明しているPVですね。


で!話を戻しますが、この「発展家」のサビの歌詞がすぐれている理由、
それは、部分的な意味内容とかではなく、
この分量の言葉を、早口のスピード感でもって一気に歌い上げることで、頭の中がぐるぐるとテンパってしまいっている状況を、そのまま表現している
ところなのです。

「あ、またやっちゃたよ」とか「もういい加減…」なんていう独り言を、実際に頭の中で早口で呟いていそう…
…そんなリアルな感じがよく出ている。
そして独特のファニーで軽妙な歌いまわしそれ自体が、聴く者が快感を覚えるポイントだったりするわけです。

…というわけで、気がついたら、書きすぎました。
今回はあえて、いつものように意味から分析するのではなく、
音から分析してみた次第です。
こうして黙って書いていても、気がつくと頭の中で勝手に鳴りはじめてる、
この不思議な音について。
なんていうのか、鼓膜は震えていなのに、脳の中でやけに鮮明に響いてます。


<発展家のPVありました!>








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