コピーライターが気になる歌詞

我輩はコピーライターである。 出世作はまだない。
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Mr.Children 『HANABI』
さよならが迎えに来ることを
最初からわかっていたとしたって
もう一回 もう一回 もう一回 もう一回
何度でも君に逢いたい







この歌詞が気になる理由。
それは、「もう一回」をサビで、四回も、連呼しているから。
…「単純だって笑うかい?」

その潔さというか、勇気というかに、まず驚いてしまうし、「連呼」という思い切った言葉の使い方によって、思いが胸に杭を打ち込んでいくように一言ずつ刺さっていく。
なによりシンプルに繰り返すことが、強い連鎖反応を生んでいる。

当たり前のことだが (たまに忘れてしまうのではあるが)、
歌詞というものは、独立してあるのではなく、基本的にメロディーにのってこその言葉であって、例えばこの「もう一回」のように、上昇していくメロディーにのることで昂ぶる感情がより強く表されていく。そんな基本を、思い出させてくれました。


ただ…この曲の歌詞全体については、個人的には少し意味が溢れすぎているようにも思う。

どれくらいの値打ちがあるんだろう?
僕が生きているこの世界に


からはじまり、

誰も皆 問題を抱えている
だけど素敵な明日を願っている
臆病風に吹かれて 波風がたった世界を
どれだけ愛することが出来るだろう?


に終わる大きなテーマと強いメッセージは、その大きさと強さがゆえに、感情移入を妨げる。

メッセージ性が前に出すぎると、聴く側はより受身の姿勢になり、自発的に行間を読み取る方向へ意識が向かいにくい。つまり、大上段からものを言われているような感覚。がゆえに、反論もないかわりに、意見も言えない空気。
そう、感銘や感動がそこにあっても、共感は生まれにくいのだ。

この曲を最初に聴いたとき、往年の『tomorrow never knows』をはじめて聴いたときの感覚が蘇ったような気がした。
個人的な印象や好き嫌いではあるが、久しぶりに求めていたミスチルサウンドに再会したような感覚が生まれたり、カラオケで歌ってみたいなぁ…と単純に思ったりもした。
それだけに、メッセージの出方と強さが、ひっかかってしまったわけです。

だけど、部分的には、冒頭で取り上げた歌詞であったり、

考えすぎで言葉に詰まる 自分の不器用さが嫌い
でも妙に器用に立ち振る舞う自分は それ以上に嫌い


や、

会いたくなった時の分まで 寂しくなった時の分まで
もう一回 もう一回 もう一回 もう一回
君を強く焼き付けたい


は、共感するし、好きな一節です。

そう!こういった部分的な歌詞と、歌全体で伝える歌詞とで、
メッセージ性が乖離しているように感じてしまうのが、一番の気になるところです。
そして『HANABI』というタイトルでなければならなかったのかも、実は気になるところです。








Comment
≪この記事へのコメント≫
『HANABI』好きですよ。
この前、Mr.Childrenが『僕らの音楽』に出ていた時、桜井さんが言ってました。
『本当は言葉は必要なかったのかも知れない。切なさとか、強さとか、淡さとかが曲の中にあるから・・・。』
私はずっと、Mr.Childrenが好きです。
どの曲が1番好きかは、はっきり言って決められませんが、『HANABI』は限りなく1番に近いかもしれません。
あのイントロが流れるだけで、涙が出そうです。
2008/09/25(木) 23:26:09 | URL | Kie #-[ 編集]
僕らの音楽
私もちょうど、たまたま見ました!
しかも録画までしてしまった。

言葉はそんなに必要なくて、音楽だけでも、せつなさみたいなもものが表現できている…

というコメントを聞いたとき、まさに自分がこのブログを書いたときに思ったことだなぁ、と思って納得してしまいました。

ドラムの鈴木さん(?)が、この曲を聴いて泣いたというエピソードも、うなづける気がしました。
本当に、いいメロディーですよね。

そこに、もっと等身大の視点での歌詞が載っていたなら…というのは、許されない意見ですね、きっと。
表現することにおいて、最終的な決定権を持つのは、あくまでアーティスト自身であり、それがどういった形であれ、本人の意思が尊重される。それこそがアーティストの特権であり、憧れるところでもあるわけです。

…カラオケで歌えるよう練習してみます。

2008/09/26(金) 23:39:11 | URL | kiku #Di5TU3Tw[ 編集]
私も、録画しました!あの番組で桜井さんが、『BUMP OF CHICKEN』が好きだと言っていましたが、私もBUMP好きです。桜井さんが好きだと公言するだけあって、彼らの音楽もとても素敵なものばかりです。
今度、このブログでも取り上げて見て下さい!私のおススメは『K』という曲です。
最後まで聴くと、『K』の意味がわかり、とても感動しました、私は。
なんて、余計なお世話ですよね・・・。
2008/09/28(日) 22:23:30 | URL | Kie #-[ 編集]
あざす
録画したのままになっていたのを、今日観てみました。
残念ながら、インタビューは間に合わず、録れていなかったことに気づきました…が、
聴きながらそれで十分だったことにも気づきました。

リクエスト(?)ありがとうございます。
他にもどしどし募集中です(?)
いや、素直にうれしいですし、助かりますし、インタラクティブだなぁと、ブログというメディアのよさを体感しております。
『BUMP OF CHICKEN』…そうなんですよ。
このブログをはじめたときに、友人の一人から早々に書いてみてと言われながら…手をつけられないままでいたバンドが、実は彼らなのです。
だから実は『K』も聴きました。
とても感心したのも覚えていますが…なぜか書けなかった。。かっこよすぎたのかな?うますぎるというのか。
でも、いつかは書いてみます。
書けるような腕になるべく精進してまいります。

ですので、よろしくお願いします(?)

2008/09/29(月) 03:30:43 | URL | kiku #Di5TU3Tw[ 編集]
この歌の意味
「花火」の意味は夢言葉では性への衝動を
意味するそうです。
不倫をしたときの感情を表していると
解釈するのが、この歌を理解する上で
一番つじつまが合うのかなと思います。
2009/01/10(土) 05:01:43 | URL | 法律君 #-[ 編集]
通りすがりの者です。

僕はHANABIの歌詞をよんで、歌の中の主人公は真面目に「僕が今生きてるこの世界にどれくらいの値打ちがあるんだろう?」と考えている、とは思いませんでした。
そのあとに続く「ちょっと疲れてんのかな?」という詩からは、主人公の僕が真剣に悩んでるようには思えません。

気を悪くされたらすいません。悪意はないです。ではでは失礼いたします。
2009/01/11(日) 17:52:42 | URL | 通りすがりの学生 #-[ 編集]
なるほど…
お久しぶりです。
すっかりこのブログから自分自身が遠ざかって
いましたが、久しぶりに眺めてみたら
いろいろな解釈をいただいていて恐縮です。

→法律君(さん)
「夢言葉」なる言葉があることを知らなかったのですが…勉強になります。それはフロイトの夢判断とか関係あったりするものなのでしょうか? 気になるところです。
「性への衝動」を額面通り受け取ってしまうと、
「もう一回」というリピートが、なんとも生々しい表現に思えてきてしまいますが、
不倫をしたときの感情という解釈には、腑にストンと落ちる説得力がありますね。
「さよならが迎えにくることを 最初からわかっていたとしたって」といった歌詞からも。
奇妙な実感を伴いつつ、そういう状況を想起してしまいます。

→通りすがりの学生さん
おっしゃる通り、この歌詞の主人公のメッセージにはやや矛盾を感じる部分が少なからずあるような気もします。
というより、ブログにも書きましたが、歌詞の世界観にレイヤー(階層)があって、等身大で感情的なところと、大上段からメッセージ性の強いところとが混在しているので、それが混乱をまねいているような気がしなくもありません。
あくまで個人的な意見ではありますが、等身大で語るレイヤーが僕は好きで、その視点で通して書かれていたら、この曲をもっと好きになれたような気がしています。
ご指摘のあった、出だしの歌詞については…そうですね。真剣に悩んでるようには思えない…はちょっと真剣に(マトモに)捉えすぎているのかもしれない?なんて少し思いました。
なんとなくですが、ここの歌詞のニュアンスとしては、悲観的になりすぎた自分に対して、自分でツッコんでいるような、そんな感じではないでしょうか。
マイナス思考になりかけてる自分を、ふと客観的に見直す瞬間があって…と、そんな場面が想像できます。
ここは自分でツッコミを入れていますが、
「君がいたらなんていうかなぁ『暗い』と茶化して笑うのかなぁ」
や、
「単純だって笑うかい?」
は、自分で言ったことに対して入るであろう相手のツッコミを、先回りして自分で言ってしまう、という表現になっています。
ここには、自分が一点に深く入り込むことに対する不安や、真面目だったり素直だったりする自分自身に対する照れのようなものが、あるような気がします。
もっと言えば、言い切ることに対する自信のなさがあるのかもしれません。

そう、この言い切ることを避けているような自信のなさや、潔くない感じが、妙に印象的な歌詞なのです。
彼らしくないと言えばらしくないし、
彼らしいと言えばらしい気もしなくもない。

そうした印象は、不倫の後ろめたさにも通じるところがあるのかもしれませんね。
はい。
ちょっと長くなりましたが、そんなことを考えました。

コメントありがとうございました。
僕の考えにもまたツッコミをいれてもらえれば幸いです。
今後ともよろしくお願いしまーす。

2009/01/16(金) 02:43:03 | URL | kiku #Di5TU3Tw[ 編集]
HANABIの内容に悩む
ナルホド。

不倫歌ですかね、やっぱり。
2010/10/21(木) 00:16:52 | URL | *yumije* #-[ 編集]
…でしょうね、やっぱり。
不倫歌…とまではいえなくとも、浮気歌…とかそういった臭いがしなくもないし、
あえてそう言った視点によって歌詞を眺めてみると…すごくすんなりいくところはあります。

不倫歌…でしょうね、やっぱり。

よくない、けど、そのよくないところが甘美な魅力なのかもしれない。
です。
2010/11/05(金) 15:37:03 | URL | kiku #Di5TU3Tw[ 編集]
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