コピーライターが気になる歌詞

我輩はコピーライターである。 出世作はまだない。
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aiko 『今度までには』
あれも素晴らしくて これも素敵だった
悲しいけれど 切ないけれど
あれもこれも忘れるのかなぁ
そして最後にあなたの温もりも忘れるのかなぁ








きっとそうだあたしはあなたの言う事全てに答えてきたつもりよ

印象的な強い言葉から、この曲ははじまる。
その他にも、

いつもあたし素直に心の底から幸せな笑顔をしてきたはずなのに

あなたの言葉を飲み込むふりしてそっと戦う決意をしてみた

なのにあたしの心はよごれていてあなたの本心すら嘘に変えそう

など、恨み…というよりは、攻撃性を帯びた強い言葉が、
この曲には随所に出てくる。
納得のできない別れ方、というよりはむしろ、
納得のできない別れがそこにあったのだろう。

あれも素晴らしくて これも素敵だった
悲しいけれど 切ないけれど
あれもこれも忘れるのかなぁ
そして最後にあなたの温もりも忘れるのかなぁ


素晴らしかったり、素敵だったりした出来事は、いつか記憶となり、やがて忘却していくものなのかもしれない。そうしたいくつもの記憶の中で、逆に言えば最後に残るものとして、aikoは、「温もり」を挙げている。「温もり」という言葉にできない、形の見えない、抽象的なものを。ただそれだけに、ここに普遍性が生まれてくる。

素晴らしかったり、素敵だったりすることは、人によって、恋愛によって、いろいろだったりするだろうけど、最後に残っているものは、相手の漠然とした存在感だったりするんじゃなかろうか。具体的な何かというよりは、その人間が確かにいて、その人間と確かにいたという感覚…それを言い換えたら「温もり」になるのかもしれない。
そんなことを、決して忘れたくはない温もりをたぐり寄せながら、思いました。


きっとそうだあたしはあなたの…

この曲はこう言いかけたところで、ふいに終わる。
それは、冒頭の歌詞が、
きっとそうだあたしはあなたの言う事全てに答えてきたつもりよ」とリンクしている。
その「…」の後にどんな言葉が続くのかを、想像することはできる。
勝手に想定することも。ただ答えを見いだすことにさほど意味はない。
つまり、この別れに対する名残惜しさが生まれるたびに、この言葉をつぶやいてしまう状況があって、だから『今度までには』という曲の歌詞の続きは、その思いが胸に去来する度に、きっといくつも生まれてくるものなのだ。
名残惜しさが続く限り。
その温もりを忘れてしまわない限り。








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